はじめに
「タンザニア産のコーヒー」と聞くと、まず思い浮かぶのは「キリマンジャロコーヒー」ではないでしょうか?実は、タンザニアにはキリマンジャロ以外にも優れたコーヒー産地があり、フルーティーでバランスの取れた味わいのコーヒーが楽しめます。
アフリカ大陸の東側に位置するタンザニアは、標高の高い山岳地帯が広がり、コーヒー栽培に理想的な気候を持っています。特にフルーティーな酸味としっかりとしたコクのバランスが絶妙で、飲みごたえのある一杯に仕上がるのが特徴です。
今回は、そんなタンザニア産コーヒーの魅力や産地ごとの違い、焙煎度の選び方、そしておすすめの豆をご紹介します!
タンザニア産コーヒーの特徴
フルーティーな酸味としっかりとしたコク
タンザニア産コーヒーは、ベリー系やシトラス系のフルーティーな酸味が特徴。特にキリマンジャロエリアのコーヒーは、華やかな香りと明るい酸味が際立ちます。酸味だけでなく、コクもしっかり感じられるため、バランスの良い味わいが楽しめます。
甘みのある後味
タンザニアのコーヒーは、後味にほんのりとした甘みが感じられるのも魅力のひとつ。特に中煎りの豆では、キャラメルやブラウンシュガーのような甘さが引き立ちます。
ウォッシュト精製が多く、クリーンな味わい
タンザニアのコーヒーは、ウォッシュト(洗浄式)精製が主流。そのため、雑味が少なく、フルーティーな風味がクリアに感じられます。ブラックで飲むと、その繊細な味わいを存分に楽しめます。
タンザニアの主要なコーヒー産地
タンザニアでは、標高1,200m〜2,000mの高地で高品質なアラビカ種が栽培されています。特に以下の産地が有名です。
キリマンジャロ
言わずと知れたタンザニアコーヒーの代表的な産地。標高の高いエリアで栽培されるため、明るい酸味と華やかな香りが特徴です。フルーティーな味わいが際立つので、酸味が好きな方におすすめ。
アルーシャ
キリマンジャロの南側に位置する産地で、フルーティーさとコクのバランスが良いのが特徴。比較的マイルドな酸味で飲みやすく、初めてタンザニアコーヒーを試す方にもぴったりです。
ムベヤ
タンザニア南部にある産地で、標高が高く、昼夜の寒暖差が大きいため、甘みがしっかりと引き出されたコーヒーが楽しめます。コクのある味わいで、酸味が苦手な方にもおすすめ。
焙煎度の選び方
タンザニアのコーヒーは、フルーティーな酸味と甘みを活かすために、中煎り〜中深煎りが特におすすめです。
浅煎り(ライトロースト)
ベリーやシトラス系の酸味が前面に出るので、フルーティーなコーヒーが好きな方におすすめ。ただし、酸味が強くなりすぎることがあるので、好みが分かれるかもしれません。
中煎り(ミディアムロースト)
酸味と甘みのバランスが絶妙で、タンザニアコーヒーの魅力を存分に楽しめる焙煎度。特にキャラメルのような甘みが引き立ち、ブラックで飲むと最高です。
中深煎り(フルシティロースト)
酸味を抑えて、コクをしっかり出したい方におすすめ。チョコレートのような甘みやコクが増し、カフェオレやエスプレッソにもよく合います。
おすすめのタンザニア産コーヒー豆
キリマンジャロ ウォッシュト(中煎り)
フルーティーな酸味と華やかな香りが楽しめる王道のキリマンジャロコーヒー。ブラックで飲むと、その繊細な味わいが引き立ちます。
ンゴロンゴロ ナチュラル(中浅煎り)
ベリーや赤ワインのような芳醇なボディ感と華やかな香りが楽しめる高品質なコーヒー豆
ナチュラル製法で処理されているので果実感や甘みをしっかりと感じられます。
ンベヤ フルシティロースト(中深煎り)
しっかりしたコクと甘みがあり、飲みごたえのある一杯に。カフェオレやエスプレッソにもぴったり!
まとめ
タンザニア産コーヒーは、フルーティーな酸味としっかりとしたコクが特徴。特にキリマンジャロを中心とした産地では、華やかな香りと甘みのある後味が楽しめます。
「キリマンジャロしか飲んだことがない」という方も、アルーシャやンベヤの豆を試してみると、新しい発見があるかもしれません!産地や焙煎度ごとに異なる風味を楽しみながら、自分好みの一杯を見つけてみてくださいね。