脱初心者!知識を深めるためのコーヒー豆ガイド

コーヒー知識

はじめに

今回は、代表的なコーヒー豆の「アラビカ種」「ロブスタ種」、そして栽培地別の特徴について詳しく解説していきます。実は、コーヒーの豊かな風味や香りは、コーヒー豆の種類によって大きく異なるんです!主な種類とその特徴を知り、自分好みのコーヒー豆を見つけていきましょう。

1.コーヒー豆の主な種類

コーヒー豆の種類には大きく分けて「アラビカ種」「ロブスタ種」「リベリカ種」の3種類があるのですが、主に流通しているのはアラビカ種とロブスタ種です。

アラビカ種

特徴

世界中で最も人気が高く、流通量も多いのがアラビカ種のコーヒー豆です。高地で栽培されることが多く、栽培に手間をかけているので品質が高いとされています。酸味と甘みが特徴で、果実のような香りと風味が感じられます。果実のような香りといっても栽培地や農場によって様々な香りが楽しめます。

栽培地

エチオピア、ブラジル、コロンビアなどの標高の高い環境で育てることで雑味の少ないすっきりとした味わいが生まれるといわれています。

味の特徴

華やかで果実のような酸味やスッキリとした甘み、まろやかなコクが特徴です。焙煎度によって様々な香りを楽しめるため、香りのバリエーションが豊富です。

ロブスタ種

特徴

アラビカ種に比べて栽培しやすく、低地でも育つために生産コストが低く、比較的安価で手に入れることができる豆が多いです。カフェイン含有量が高く、強い苦味が特徴です。

栽培地

標高の低い地域でも育つため、気候条件の影響を受けにくく、耐病性が強いため、ベトナムやブラジルなど、アジア・アフリカなどで広く栽培されています。

味の特徴

苦味が強く、後味にほんのりとしたナッツやチョコレートの風味が感じられるのが特徴です。インスタントコーヒーやエスプレッソのブレンドにもよく使われているようです

リベリカ種

特徴

市場での流通量が少なく日本では見かけませんが、個性的な風味を楽しめる豆です。

栽培地

リベリカ種はアフリカのリベリアという国が原産国ですが、現在ではあまり生産されていないそうです。湿度の高い熱帯雨林で豊かな風味を発揮するリベリカ種は、フィリピンやインドネシアで栽培されているようです。

味の特徴

スモーキーな強い香りと、独特の酸味と苦味を持ち、アラビカ種やロブスタ種とは一線を画す風味と言われています。

2.コーヒー豆の産地ごとの特徴

次に、コーヒー屋さんなどでよく見かける代表的なコーヒー豆を産地ごとに、味や香りの特徴を解説していきます。コーヒー豆の風味は産地の気候や土壌に影響されるので、同じ種類の豆でも栽培された地域によって香りが変わってきます。

エチオピア

どんなところ?

エチオピアはコーヒー発祥の地とも言われています。手摘みで収穫が盛んで、主にナチュラルプロセス(天日干し)が行われています。

味の特徴

ベリーや花のような華やかな香りと甘みがあり、フルーティで軽やかな酸味が特徴です。特徴的なフルーティさを味わいたいならナチュラルプロセスで作られた豆がオススメです!
(ナチュラルプロセスとはコーヒーの精製方法のことで、詳しくはコチラの記事で紹介しています)

コロンビア

どんなところ?

安定した品質と供給力があり、世界的にも人気の高い産地です。コロンビアでは主にアラビカ種を高地で栽培しており、アラビカ種らしい豊かな風味の豆を栽培しています。

味の特徴

酸味と甘みのバランスがよく、チョコレートやナッツのようと例えられるコクを感じられます。なめらかな口当たりが特徴で、多くの人に好まれるまろやかな風味です

ブラジル

どんなところ?

世界最大のコーヒー生産国であり、アラビカ種もロブスタ種も広く栽培されています。様々なプロセスでコーヒー作りが行われ、味わいのバリエーションも豊富です。

味の特徴

チョコレートやナッツのような深いコク、ほのかな甘みが特徴で、酸味は控えめです。風味のバランスが良いことから、様々なブレンドに使われています

グアテマラ

どんなところ?

火山灰質の肥沃な土壌で育てられ、標高の高い農園で育てられた豆が多いです。

味の特徴

カカオやスパイスを思わせる独特な風味と、豊かな酸味が特徴。深煎りにすると甘みとコクが増し、奥深い味わいとなります。

ベトナム

どんなところ?

ベトナムは世界でも有数のロブスタ種の生産国で、ロブスタコーヒーの代表的な産地として知られています。

味の特徴

強い苦味と独特の土っぽい風味が特徴で、カフェイン含有量も多いです。インスタントコーヒーやエスプレッソブレンドに使われることが多いようです。

インドネシア(ジャワ、スマトラなど)

どんなところ?

インドネシアはユニークなコーヒー産地で、マンデリンやジャワといったよく耳にするブランド豆が多くあります。

味の特徴

スモーキーでスパイシーな風味やまったりとしたコクが特徴です。フレンチプレスやネルドリップなどで抽出すると、その風味が最大限に引き出されます。
(コーヒーを抽出する際のフィルターの違いで、同じ豆でも口当たりや風味がすごく変わります!詳しくはコチラの記事で紹介しています!)

3.コーヒーの品種と選び方

自分の好みの風味を考えたり、好みの産地や焙煎度を選ぶこともコーヒーを楽しむポイントです。
代表的な風味別におすすめの産地をご紹介します!

コーヒーの香りについて詳しくご紹介している記事もありますので気になる方はぜひ読んでみてください!

フルーティで華やかな酸味を楽しみたい方

おすすめ産地:エチオピア、ケニア
焙煎度:浅煎り~中煎り
風味:ベリーや柑橘系を思わせるフルーティーな香りが楽しめ、浅煎りでは紅茶のような軽やかさを感じることもできます。深煎りのコーヒーしか飲んだことがない方は新しい扉が開くかも!

ナッツやチョコレートのようなまろやかな風味が好みの方

おすすめ産地:コロンビア、ブラジル
焙煎度:中煎り~深煎り
味わい:酸味が控えめで、深いコクとほのかな甘みが楽しめます。香ばしさやまろやかさが特徴で、酸味が苦手な方でも美味しく味わえておすすめです。

濃厚でしっかりしたコク、苦味を求める方

おすすめ産地:インドネシア(スマトラ、ジャワ)、ベトナム
焙煎度:深煎り
味わい:スモーキーでスパイシーな風味が特徴です。しっかりとした苦味があり、ミルクや砂糖と合わせても負けない強いコクがあるのでカフェオレやカフェラテで飲むのもおすすめです。

まとめ

コーヒー豆は種類や産地によって味や風味の特徴が全く異なるので、自分好みのコーヒー豆を見つけられると、よりコーヒーを楽しめるようになります!
上記以外にも様々な産地・焙煎度の組み合わせが存在しているのでいろんなコーヒーを飲んで好きなコーヒー豆を探してみてくださいね。