はじめに
コーヒーの香りって、何とも言えない魅力がありますよね。朝起きたときやリラックスタイムにぴったりで、嗅ぐだけで幸せな気持ちになれるという人も多いはず。コーヒー豆を挽いた時に漂う香りはたまりませんね。
でも、実はコーヒー豆の「生豆」には、あのコーヒーらしい香りが全くないって知っていましたか?生豆は青臭い植物のような香りがするんです。コーヒー特有の香りは、焙煎というプロセスで初めて生まれます。
今回は、コーヒー豆の焙煎によってどのように香りが変化していくのか、そして自分に合った焙煎度を見つける楽しさについてお話しします!
焙煎で生まれるコーヒーの香り
コーヒーの焙煎は、豆を高温で加熱する工程のこと。生豆を焙煎すると、豆の中に含まれる成分が化学変化を起こし、香りや味わいが大きく変わります。このプロセスで生成されるのが、私たちが「コーヒーの香り」と感じる数百種類以上の香気成分です。
例えば、焙煎中に生まれる主な香り成分には以下のようなものがあります。
・フルーティーな香り(酸味のある浅煎りで感じやすい)
・ナッツやチョコレートの香り(中煎りで引き立つ)
・スモーキーでビターな香り(深煎りで強調される)
これらの香りは、焙煎度合いによって引き出されるバランスが変わるため、同じ豆でも焙煎の仕方でまるで別物のように感じられるんです!
焙煎度合いごとの香りの特徴
焙煎度合いは、かなり大雑把に分けると、浅煎り・中煎り・深煎りの3段階に分けられます。それぞれの焙煎度合いによる香りの特徴を見ていきましょう。
1.浅煎り(ライトロースト)
浅煎りは、豆の産地特有の個性やフルーティーな香りが際立つのが特徴です。
・香りの特徴
柑橘系やベリーのようなフルーティーな香り、花のような華やかな香り。
・味わい
酸味が強く、軽やかな飲み口。
浅煎りは特に、エチオピアやケニアなどのアフリカ産コーヒー豆で魅力を発揮します。豆本来の個性を楽しみたい方におすすめです!
2.中煎り(ミディアムロースト~ハイロースト)
中煎りになると、フルーティーさに加えて、ナッツやチョコレートのような甘い香りが感じられるようになります。
・香りの特徴
ナッツやカカオ、キャラメルのような香り。酸味と甘みのバランスが良い。
・味わい
酸味と苦味が調和し、コクが出てくる。
中煎りはバランスが良いため、どんな豆でも安定して美味しく仕上がりやすいのがポイントです。
3.深煎り(フルシティロースト~フレンチロースト)
深煎りになると、酸味はほとんど感じられず、甘みや苦味、焙煎香が強くなります。
・香りの特徴
ビターなチョコレート、スモーキーな香り、キャラメリゼしたような甘い香り。
・味わい
苦味が主体で、濃厚なコクがある。
深煎りは、ブラジルやインドネシア産のコーヒー豆と相性が良いです。アイスコーヒーやエスプレッソにもぴったり!
焙煎度合いの選び方
焙煎度合いは、コーヒーの味わいや香りを大きく左右するため、自分の好みを見つけるのが重要です。
お店によってはお好みの焙煎度合いで焙煎してくれる場合もあります。
産地特有の香りを楽しみたいなら浅煎り
エチオピアやケニアの豆で、フルーティーな香りや明るい酸味を楽しみたい方におすすめ。
バランスの良い香りが好きなら中煎り
ナッツやキャラメルの香りを楽しみたい方や、酸味と苦味のバランスを求める方に最適です。
濃厚な香りと苦味を求めるなら深煎り
エスプレッソやカフェオレに合う、力強い香りとコクを楽しみたい方におすすめです。
焙煎の奥深さを楽しもう
焙煎度合いによる香りの変化を知ると、コーヒーの楽しみ方がぐっと広がります。
例えば、同じコーヒー豆を浅煎りと深煎りで飲み比べてみると、まるで別のコーヒーを飲んでいるかのように感じられると思います。また、焙煎度合いだけでなく、コーヒーの淹れ方によっても香りが変わるので、いろいろ試してみるのも楽しいですよ!
まとめ
コーヒーの香りは、焙煎によって生まれ、そして焙煎度合いによって様々に変化します。
浅煎りはフルーティーで華やかな香り。
中煎りはナッツやチョコレートのような甘い香り。
深煎りはスモーキーでビターな香り。
最適な焙煎度合いは、その豆の特徴や自分の好みによって異なるため、いろいろな焙煎度を試してみるのがおすすめです。
焙煎の奥深さを知れば、コーヒータイムがもっと楽しくなること間違いなし!ぜひ、焙煎度合いの違いを意識して、コーヒーの香りを存分に楽しんでくださいね。