はじめに
アフリカのコーヒーといえば、エチオピアやケニアが有名ですが、実は「ルワンダ」も注目すべきコーヒー生産国のひとつです。ルワンダは「千の丘の国」と呼ばれるほど、標高の高い丘陵地帯が広がっており、コーヒー栽培に理想的な環境が整っています。
ルワンダ産のコーヒーの特徴は、柑橘系の爽やかな酸味と、蜂蜜のような甘み。そして、エレガントで繊細な味わいが楽しめるのが魅力です。
「ルワンダのコーヒーってあまり聞いたことがない…」という方もいるかもしれませんが、スペシャルティコーヒーの世界では高く評価され、近年ますます人気が高まっています。
今回は、そんなルワンダ産コーヒーの特徴や産地ごとの違い、焙煎度の選び方、おすすめの豆について詳しくご紹介します！
ルワンダ産コーヒーの特徴
柑橘系の爽やかな酸味と繊細なフレーバー
ルワンダのコーヒーは、レモンやオレンジのような爽やかな柑橘系の酸味が特徴的です。口当たりが優しく、ケニアのような力強い酸味ではなく、ふわっと広がる繊細な風味が楽しめます。
蜂蜜のような甘みと滑らかな口当たり
酸味だけでなく、後味にはしっかりと甘みが感じられます。特にウォッシュト（洗浄式）の豆は、蜂蜜やキャラメルのような滑らかで上品な甘さがあり、バランスの取れた味わいになります。
クリーンで雑味のない味わい
ルワンダのコーヒーは、精製プロセスが非常に丁寧に行われるため、クリーンでクリアな味わいが特徴です。酸味や甘みがくっきりと際立ち、雑味が少なく飲みやすいのが魅力です。
ルワンダの主要なコーヒー産地
ルワンダのコーヒーは、国の中央から西部の標高の高い地域で栽培されています。特に品質の高い豆が生産される地域をいくつかご紹介します。
ニャマシェケ（Nyamasheke）
ルワンダ随一のコーヒー産地。標高が高く、寒暖差のある気候のおかげで、じっくりと甘みを蓄えたコーヒーチェリーが育ちます。レモンやオレンジのような柑橘系の酸味と、黒糖のような深い甘みが特徴。
カルンギ（Karongi）
西部のカルンギ地方は、華やかでフローラルな香りが際立つコーヒーを生産するエリア。ジャスミンや紅茶を思わせる繊細な香りと、シルキーな口当たりが楽しめます。エレガントなコーヒーが好きな方におすすめ！
フイエ（Huye）
フイエ地方のコーヒーは、シトラスの爽やかさとキャラメルのような甘さが特徴。焙煎度によって表情が変わるので、浅煎りから中煎りまで幅広く楽しめます。
焙煎度の選び方
ルワンダのコーヒーは、浅煎りから中煎りが特におすすめ！それぞれの焙煎度の特徴を見てみましょう。
浅煎り（ライトロースト）
ルワンダの繊細な酸味とフローラルな香りを楽しむなら浅煎り。レモンやオレンジのような爽やかな酸味が際立ち、紅茶のような上品な風味が感じられます。特にハンドドリップで丁寧に淹れると、その香りの良さを存分に堪能できます。
中煎り（ミディアムロースト）
酸味と甘みのバランスを重視するなら中煎りがおすすめ。蜂蜜のような甘さが増し、口当たりがなめらかになります。コクもしっかり感じられるので、飲みごたえが欲しい方にも◎。
中深煎り（フルシティロースト）
甘みとコクをしっかり引き出すなら中深煎り。柑橘系の酸味がまろやかになり、キャラメルや黒糖のような甘みが際立ちます。エスプレッソやカフェラテにしても美味しいです。
おすすめのルワンダ産コーヒー豆
キニニ ウォッシュト（中浅煎り）
ラズベリーやブラッドオレンジのような爽やかさと、ドライトマトのような甘みと果実感が楽しめる豆。クリーンで上品な味わいが特徴で、酸味が好きな人にはたまらない一杯！
フイエ ウォッシュト（中煎り）
マスカットやパイナップルのような風味と、黒糖のような甘みを感じられ、まろやかな口当たりが特徴。飲みやすいのでドリップ初心者の方にもおすすめ。
まとめ
ルワンダ産のコーヒーは、柑橘系の爽やかな酸味と、蜂蜜のような甘み、そしてエレガントなフレーバーが特徴。ケニアやエチオピアとはまた違った魅力があり、雑味の少ないクリーンな味わいが楽しめます。
特に、浅煎り〜中煎りで飲むと、ルワンダならではの繊細なフレーバーを存分に堪能できるので、ぜひ試してみてください。まだ飲んだことがない方は、この機会にルワンダコーヒーの奥深い世界に足を踏み入れてみてはいかがでしょうか？
