最近SNSでも話題になったため、耳にしたことがあるかもしれません。「トルココーヒー」、その名の通りトルコで親しまれている伝統的なコーヒーの淹れ方です。ただのコーヒーとは一味違い、その淹れ方や味わいには独特の魅力があります。今回はそんなトルココーヒーについて、特徴や淹れ方、そして日本でも楽しめるのかどうかを解説していきます!
トルココーヒーの特徴
トルココーヒーの最大の特徴は、「極細挽きのコーヒー粉をそのまま煮出す」こと。普通のドリップコーヒーやエスプレッソとは異なり、フィルターを使わずに直接コーヒー粉を水と一緒に加熱していくんです。
これにより、
- コクのある濃厚な味わい
- 深い苦みとほのかな甘み
- コーヒーの粉が沈殿する独特の飲み方
が生まれます。
また、トルココーヒーには「砂糖を最初から入れて作る」という独特のスタイルもあります。飲むときに砂糖を加えるのではなく、煮出す段階で甘さを調整するのがポイント。
ちなみに、トルコでは「コーヒーは甘さを聞いてから作るもの」と言われており、注文時に「無糖」「少し甘め」「普通の甘さ」「甘め」といった具合に甘さを選ぶのが一般的です。
どうやって作るの?トルココーヒーの淹れ方

トルココーヒーを作るには、「イブリック(またはジェズヴェ)」と呼ばれるひしゃく型の小鍋が必要になります。最近では日本でも購入できるようになってきました。
では、実際の作り方を見ていきましょう。
【トルココーヒーの作り方】
材料(1杯分)
- 水 100ml
- 極細挽きのコーヒー粉 大さじ1(約7~8g)
- 砂糖(好みに応じて)
作り方
イブリックに水を入れ、コーヒー粉と砂糖を加える。
ここでかき混ぜて、ダマにならないようにするのがポイント。
弱火~中火で加熱し、ゆっくり煮立たせる。
ふつふつと泡が立ち、コーヒーがふくらんできたら火を止める。
沸騰させるのではなく、「泡が出る直前」がベスト。
泡をカップに注ぎ、再度加熱(2~3回繰り返すとより本格的)
細かな泡に包まれていたら上手に淹れられているということです!
カップに注いで、粉が沈殿するまで1~2分待つ。
上澄みを楽しむように、ゆっくりと味わう。
粉はカップの底に沈殿するので、最後の方は飲まずに残すのが正解。無理に飲むと口の中がザラザラになります(笑)
日本でも飲める?
最近では、日本でもトルココーヒーを提供するカフェが増えてきています。東京や大阪などの都市部では、トルコ料理専門店や一部のカフェで楽しめるところもあります。
また、自宅でもイブリックを手に入れれば簡単に作れます。コンロでも作れますが、本場のように「耐熱砂」を使ってじっくり加熱すると、よりまろやかな味わいに仕上がります。
まとめ
トルココーヒーは、
- 極細挽きのコーヒー粉を煮出して作る濃厚なコーヒー
- 砂糖を加えて煮る独特の甘み調整
- フィルターを使わず、粉が沈殿するスタイル
といった特徴を持つ、奥深いコーヒー文化の一つです。
コーヒー好きなら、ぜひ一度試してみる価値アリ! ちょっと手間はかかるけれど、その分味わい深さもひとしおですよ。自宅で作るのも良し、お店で楽しむのも良し。ぜひ、トルココーヒーの世界に足を踏み入れてみてください!